こんにちは。ここ2、3ヶ月の土日はDIYばかりしている38の人(@38fishing)です。
さて、本格的なDIYを始めるとなると木材をカットする工具は必須。
おそらく、多くのベテランDIYヤーは既に丸ノコをお持ちかもしれませんが、超初心者の僕は丸ノコを避け、あえてBOSCH(ボッシュ)のジグソー「PST1000PEL」を購入しました。
この記事ではジグソー購入に至った理由と、PST1000PELの簡単なレビューをしたいと思います。
丸ノコではなくジグソーを購入した理由
DIYで材料をカットする工具というと「丸ノコ」が真っ先に挙がるかもしれませんが、僕はあえて「ジグソー」を購入しました。
『安全性』と『汎用性』
この2つがジグソーを選択した理由です。
丸ノコは『キックバック』が怖い
丸ノコを使用する上で怖いのが「キックバック」という現象。
切断中にノコ刃が木材に挟まって、その負荷の反動で丸ノコ本体や材料が吹っ飛ぶ現象です。
高速回転した丸ノコが飛んでくるって・・・怖すぎます。
調べてみるとキックバックによる死亡・切断事故のニュースもチラホラ。
『安全第一』
を信条としている僕としては、恐ろしくて使える気がしませんでした。
その点、ジグソーの場合は刃が向こう側を向いているし、丸ノコのようなキックバックもほぼ起きないなので、初心者でも使いやすいと判断。
大量の木材を切断するわけでもないので、多少効率を落としてでも安全性を取りました。
大きい材料を大量にカットする場合は、ホームセンターで直接カットしてもらうことも出来ますし。
ジグソーは曲線も切れる
早く、綺麗に直線が切れるのが丸ノコの強力なメリットですが、残念ながら曲線は切れません。
逆にジグソーは曲線や細かいカットが得意。
フリーハンドでの直線カットは慣れるまで難しいと言われてますが、ガイドを当てれば良いだけの事。
そう考えると汎用性の高さはジグソーに軍配。
曲線を切る機会があるかと聞かれると微妙ですが、資金面、スペース面の問題もあったため、割と何でもできるジグソーを選択しました。
僕がBOSCH(ボッシュ) PST1000PELを選んだ理由
そして、僕があえてボッシュの上位モデルである「PST1000PEL」を購入した理由も説明します。
高い性能
PST1000PELはボッシュ社のDIY用上位モデルなので、下位モデルより当然スペックは高いです。
参考として、同社の人気モデルと思われる「PST800PEL」と今回購入した「PST1000PEL」の性能を比較すると下図のようになります。
【スペック比較表】
機種 | PST800PEL | PST1000PEL |
切断能力 | 軟鋼板:5mm アルミニウム:12mm 木材:80mm |
軟鋼板:10mm アルミニウム:20mm 木材:100mm |
ストローク数 | 500~3,000min(回/分) | 500~3,100min(回/分) |
ストローク長 | 20mm | 23mm |
重量 | 1.9kg | 2.2kg |
その他機能 | SDS システム ON/OFF 式ブロア機構 ロックスイッチ オービタル機構 切断線ガイド |
SDS システム ON/OFF 式ブロア機構 ロックスイッチ オービタル機構 切断線ガイド パワーライト 6段階ストローク調整ダイヤル アルミ製フットプレート |
比べてみると、切断能力、本体に付いてる機能に大きな差がありますね。
特に6段階ストローク調整ダイヤルは使ってみてすごく便利。材質や目指す仕上がりに応じてストロークを調整できるので、効率的にカットが出来ました。
また、他社同価格帯の製品より高スペック・多機能なのも決め手です。
豊富なアクセサリー類
付属品が豊富なのも良い点。
PST800PEL、PST1000PEL共に
- キャリングケース
- バリ止めガイド
- 切断戦ガイド
- 防塵カバー
が標準で付属。
付属ブレードは、PST800PELが1本なのに対し、PST1000PELは6本。
さらにPST1000PELは、曲線・平行ガイドや材料を保護するプラスチックプレートといった付属品まで付いてきます。
正に至れり尽くせり。
コストパフォーマンスが高い
「高い性能、豊富なアクセサリーが付いてるならお高いんじゃないの~?」
と思うかもしれませんが、Amazonでの実売価格は約14000円。
この価格でこれだけの切断能力と多くの機能、アクセサリーが付いた製品は他に見つからなかったので、かなりコスパは良いと思います。
なお、下位モデルの「PST800PEL」が約10000円弱で差額は約4000円。
これを高いとみるか安いとみるかはあなた次第ですが、少なくとも僕は4000円出す価値はあると思います。
というか出して良かったと思っています。
PST1000PELを使ってみた感想
ジグソー初体験の僕が「PST1000PEL」を使ってみた感想ですが、かなり満足のいく結果でした。
意外と高い加工精度
真っ直ぐな木材をガイド代わりすればジグソーでもキレイな直線カットができます。
まあ当たり前ですよね。
意外なのはフリーハンドでカットしたときの精度の良さ。
ジグソー付属の切断線ガイドを使用して切れば、ジグソー初心者の僕でもほんの小一時間ほどでキレイな直線カットが出来るようになります。
なお、上の写真が初めてジグソーを使って作ったペケ台の一部。カットはもちろん全てフリーハンド。
使い始めということで肉抜き部分などかなり曲がってる部分もありますが、中心のカットは比較的まっ直ぐ。ペケ台を一個作り終えるころにはジグソーの特性を理解し、精度の高い直線がカットできるようになります。
尺の長い木材をカットする時はガイドがあった方が良いですが、ほんの数十センチ切る程度ならフリーハンドでも十分というのが使って感じた印象。
素直に使いやすいと感じました。
切断面の垂直の精度については、12mm厚のコンパネまでしか切っていないので、何とも言えませんが、替刃次第で良くも悪くもなるんじゃないでしょうか。
替刃(ブレード) 次第では丸ノコに近い仕上がりに
ジグソーそのものの性能も大事ですが、替刃(ブレード)の性能も非常に大事。
Youtubeで良い替刃が無いか探していたところ、マキタの「B-19」という替刃が良さそうだったので、ジグソーと併せて購入。(ボッシュの「T-301BCP」というブレードも良さそうでしたが、「B-19」の方が少し安価だったので今回は見送り)
動画を見ていただければ一目瞭然ですが、良いブレードは断面が圧倒的にキレイです。
僕は初めからマキタの「B-19」を使用したため、他のブレードと比較のしようがないですが、ホームセンターでカットしてもらった断面とかなり近い切り口。多少のバリはどうしても出てしまいますが、断面自体は綺麗なので、ヤスリで軽くバリを取るだけで基本OK。
軽くバリを取るだけで上の写真みたいな仕上がり。
十分満足です。
割と静か
DIYの工具というと物凄い騒音を発生するものだと思っていたのですが、思っていたよりも静かでした。
多分、掃除機の方がうるさい位。
さすがに早朝や夕方以降は近所迷惑になるので、使用を控えますが、日中なら全然問題ないレベルかと。
分かってはいたけど、丸ノコより遅い
ジグソーでは12mmのコンパネ、4mmのベニヤ等をカットしましたが、速度面はやはり丸ノコに軍配。
ホームセンターではすぐに終わった3尺(910mm)の木材カットもジグソーだと倍以上時間が掛かります。
オービタル機能を使えばもう少し早くカットできるかもしれませんが、仕上がりが汚くなるのが難点。ヤスリやサンダーで面を整える手間が増えることを考えると・・・微妙ですね。
短時間に大量の材料をカットする必要がある場合は、素直に丸ノコを使うか、ホームセンターに頼んだ方が早いです。
【まとめ】初心者だからこそ良いモノを
DIYに限らない話ですが、初心者だから安いもので十分という考えは
安物買いの銭失い
に繋がる可能性大。
安価な製品を買ったは良いものの、後になってスペックが足りず高いものを買い直すという愚行を何度も繰り返したので、流石に学びました(汗)
あと、安価なモデルって使い勝手も悪いですし。
だからこそ初心者は良いモノを買うべき。
コレ、真理。
それを踏まえると、今回のBOSCH(ボッシュ) PST1000PELは買って大正解。
安全性も高く、性能もプロ機に近いのでDIY用途では十分すぎるくらい。さらに比較的リーズナブル。
壊れるまで愛用してやります。